また、オーダー家具に使われる木材や金具などの素材にもこだわりを持って製作に取り組んでおります。
1. 高圧メラミン化粧板
天板TOP・扉などに使用
メラミン樹脂、フェノール樹脂などでできているプラスチック板で厚みは1.2ミリ。キズがつきにくく、耐水・耐熱性にとても優れています。アスベスト・PCB・カドミウムなどの使用制限物量は使用していません。メーカーとしてアイカエ工業株式会社、イビデン建装株式会社、デコラニット株式会社などがあります。
2. ポリ合板・ほか
家具の内部などに使用
ポリ用印刷紙を合板に張り、ポリエステル樹脂を塗ったもので、厚みは2.5〜4ミリ。強度はメラミン化粧板には劣ります。金額的にはプリント合板が安くオレフィンシート→ポリ合板→メラミン化粧板と高くなります。
3. 天然木化粧板
家具本体・扉など仕上げ材として使用
木目の美しい天然木を薄くスライスした単板を合板やMDF(中質繊維板)などの基板に張ったもの。スライスする面を変えることで、板目・柾目などの木の目を変えることができます。塗装して仕上げます。家具によく使われるのは、ナラ・タモ・ウォールナット・メープルなどです。
4. 無垢材
家具・天板・扉・引き出しなどに使用
天然木材をそのまま加工して使用します。天然木本来の質感は家具としての価値・魅力とも絶大です。金額も一番高くなります。
5. 接着剤
メラミン化粧板・天然木化粧板などの貼り付けなどに使用
耐熱スプレー:アイカ工業 RQ-NV、エバークリップ 555ZNT-2を使用しています。もちろんF☆☆☆☆で厚生労働省シックハウス問題検討会が指針を示した13物質も使用しておりません。納品時にメーカーの品質保証書・出荷証明書をお渡しいたします。
6. スライド丁番
扉の開閉時の金物で現在最も多く使われています。丁番が他から見えず、取り外しも簡単なワンタッチ式の物を使っております。
7. スライドレール
引き出しなどのスライドスタイルや3/4スライドタイプ。ゆっくり閉まるタイプなど数種類あります。耐荷重もありますので、使い勝手によって決めるのがベストです。
8. ダボ・ダボレール
棚板などの高さを変えるための金物です。ダボレールの方が耐荷重があり、細かく高さ調整できるので本棚などにおすすめです。
9. シリンダー
扉・引き出しのカギ
通常多くの使われるのが面付シリンダーです。カギを回すとベロが出てきて開かなくなります。カギ番号も同番号と別番号と選べます。他にはオールロックなど一番上の引き出しにもロックがかかるものなどがあります。
10. 耐震ラッチ
扉内側に使用し、地震などの家具が揺れると扉にロックをかけ、開かなくします。数年前より食器棚や本棚によく使われるようになっています。
11. 塗装の目的
木地の製品表面の美化と保護
塗料を乾燥させ乾固皮膜をつくることで、色彩も含め、美しい木地を創出します。製品表面を平滑に仕上げ保護として防汚梁、防カビ、防虫害に加えて、機能性(触感・抗菌など)の付与および向上などにより製品の品質を高めています。現在では塗装の種類も数多くあります。家具塗装によく使われる代表的なものを簡単に説明いたします。
●木地色仕上げ
木材の本来の色を表現するために、着色しないでクリアーの透明塗膜を利用して仕上げる方法。施行前にサンプルにてお打ち合わせさせていただきます。
●一般着色仕上げ
目的として木質感をさらに美しく表現すること。一般的にステインでお好みの色に着色しウレタンクリアーで上塗りします(途中の工程はかなりありますが省略させていただきます)。色はお客様のお好きな色に合わせられます。仕上がりのツヤもツヤ消し・半ツヤ・ツヤ有と選べます。施行前にサンプルにて打ち合わせさせていただきます。
●オイルフィニッシュ
ワトコオイル(メーカー名)など植物油からなる浸透性塗料を木材に含浸させ表面に塗膜を形成させないで仕上げる方法です。木材の肌触りに自然味があり風合いに優れた仕上げになります。しかし、耐水性・耐汚染に難があります。年2回の再塗布が理想的です。メンテナンス用のリフレッシュオイル・メンテナンスワックスがあります(塗り方は簡単ですので、ご自分で行えます)。